東北出身のわたしは、夏場の暑さに弱い。異常なくらいに暑さのダメージを受ける。梅雨が終わりかける7月中旬から8月末までは、走る意欲を失ってしまう。遺伝子に組み込まれた形質なのだろう。データもそれを証明している。月間走行距離は、100KM程度。2017年から2019年まで、夏場の3年分の走行距離を調べてみた。
<月間走行距離> (単位:KM)
年 6月 7月 8月 9月
2017年 83 97 135 135
2018年 109 83 110 137.5
2019年 52 66 93.5 196.5
2020年 78.5 113 ? ?
やはり予想通りだった。4年分の実績が証明している。夏場は極端に練習の距離が短くなっている。9月からの秋口にかけて、120KMから150KMに距離が伸びていくが、夏場は2けたに落ちている。
今年も6月から7月にかけては、コロナウイルスの感染が拡大していた。例年の傾向とほぼ変わらず、月間の練習距離も推移していた。在宅勤務にスポーツジムの営業停止が重なった。さらには大会が中止や延期になった。とくにハーフのマラソン大会を走って距離を稼ぐランナーとしては、その分の上積みがなくなった。どうにも動くことができない。
スポーツジムの体重計の針は、生涯最大の65.5KGまでに振れた。これは、、、かなりやばい。オンライン授業とzoom会議で、腰痛がひどくなっていた。一大決心をして、高砂駅前の「わくわく整骨院」に治療に行った。7月末のことである。親切な先生たちが三人。わたしの担当は水沼さんで、体重0.1トン。指圧が強烈だった。
そこから、走る距離も増やしていった。東京マラソンが近づいた1月ころから、某ホームセンターの会長さんと、月間走行距離を報告しあっている。3月10日開催予定だった東京マラソンが中止になったあとも、この報告メールは続けてきた。7月までは1勝6敗である。完敗である。走る意欲がまったくなくなったからだった。
腰痛と過体重が、わたしにギアチェンジを促した。梅雨が明けて、前期のオンライン授業が終わった。8月1日からは、見違えるように走りが変わった。毎日、駅前の「わくわく整骨院」にも通い続けている。二週間で休んだのはわずか一日。一回15分間の治療(腰回りのマッサージ)である。
長い距離を走るときは、新鎌ヶ谷の「NASスポーツクラブ」まで行くことにした。外は暑いので、5KM~6KMを走るのがやっとだ。北総開発鉄道線に乗って約15分で、電車賃もかかるがそこは辛抱だ。とにかく体重を3KGは落とさないと、腰の負担が半端ではない。
以下は、8月に入ってからの走行記録である。
1日 11.5KM、2日 5.5KM、3日 5.5KM、
4日 5KM、5日 6.5KM、6日 9KM、7日 12KM。
一週間連続して休みなく走り切った。こうなると走るのをやめられなくなる。T会長からの報告がしばらくなかったが、わたしは毎日走った距離をレポートしていた。
途切れなく走る記録は、二週目に入っていく。
8日 11KM、9日 10KM、10日 4KM、
11日 8KM、12日 5KM。
「今土手まで5KM。今月93KM」(8月12日夕刻)のメールに、T会長から返信が久しぶりに戻ってきた。
「今月報告サボってうちに随分差をつけられました。今日も炎天下6KM走るも今月は47KMです」(Tさん)
T会長の走行距離は悪くはない。それでも半月で倍ほど距離が開いている。
そして、13日 7.5KM、昨日の14日 5KM。8月の半ばで、累積が105.5KMになった。
近年では、起こりえなかった夏場の走り込みだ。体重も、61.9KGに落ちた(12日時点)。少しリバウンドして62.4KGに戻っているが、体調は悪くない。筋肉が付いたからだろう。これから、目標の61Kgまで落としていけるだろう。
さて、8月の後半もこのペースを維持していきたいと思っている。大会の目標がまったくなくなっている。2021年の青梅マラソンも延期になった。出場のアンケートが来ていた東京マラソン2021年の開催も怪しくなっている。
それでも、わたしは走り続けるつもりだ。ランナーたちの気持ちはわたしと同じだろう。