関西出張#2、 丸亀ハーフは2時間を切れて、朝方にサンライズ瀬戸で帰京

 丸亀ハーフでは、日本新記録が誕生した。日本人トップの小椋選手が、1時間ジャストの好タイムで日本新記録を出した。わたしは、その倍の時間をかけてゴールイン。タイムは1時間59分24秒。マラソンのおもしろいところは、絶対的なゴール時間はどうでもよく、自分流でかまわないことだ。

 
 丸亀ハーフでは、2020東京オリンピックで使用許可になったナイキの厚底シューズ(条件は<4センチ)を履いて走った。結果は、3レースぶりの1時間50分台。2時間ぎりぎりでも、68歳という年齢を考えれば、それはそれで立派なものだ。
 来週は、千葉30Kのレースが柏の葉で開催される。これが最後で、東京マラソンまでの調整ランが終わる。先月は、200KMを目指したが、164KMで終わった。
 完走後に、三豊園芸の前川さんの温室を見学させてもらった。ハイビスカスやブーゲンビリア、オリーブやサイネリアなどの苗を丸亀の隣の三豊市で栽培している。ビオラやチューリップなどの鉢物も扱っていた。昔は、セントポーリアも販売していたらしい。
 四国はもともとランの栽培が盛んな場所だったた。20年前から、大鉢のコチョウランの市況が低迷。生産をやめる花農家が続出した。前川さんは、撤退した農家さんの温室を居ぬきで買いとって、栽培品目を拡大してきた。ハイビスカスとブーゲンビリアの供給では日本一である。
 
 それでも、この業界のひとたちが直面していることは、前川さんにとっても同じだ。長引く市況の低迷とコスト増に苦しんではいる。ひとつの打開策として、小鉢の花苗を育種して販売している。枝がわりのサイネリアを見せていただいたが、とても美しい花たちだった。
 それだけ特徴のある新種の花苗なのに、特別に高く売れているわけではないのが残念。変わった取り組みとしては、サイネリア、ペンタス、ビオラ、リナリア(=姫金魚草)、カリブラコアなどの小花を、エディブルフラワーとして近くの料亭(丸亀近辺に約10店舗展開)に供給している。
 頼まれて始めた商売だそうだが、このビジネスに将来性を感じた。現地視察の後、前川さんご夫妻と息子さんと4人で、その料亭で会食になった。料理長が出てきて、エディブルフラワーを液体窒素で細かく砕いて、サーモンのカルパッチョに「ふりかけて」くれた。
 ベニハナのステーキや、炎を見せるフラッペの演出に近い。エディブルフラワーが、瀬戸内海で獲れた地魚の上に美しく乗っているのを見るのは、気持ちがよい。写真は、小川のインスタグラムに動画付きで掲載されている。