エアラインの「定時発着」を妨げる、搭乗口到着遅延対策

 昨日は、スターフライヤー本社@北九州空港にて、覆面搭乗調査(ミステリーショッパー調査)の発表会を行った。休日にも関わらず、松石社長をはじめとして幹部社員の方が、わたしたちの発表を聞きに来てくださった。今年は「マーケティング論」の補講授業として実施したので、大学院生の参加人数が30名を超えた。

 

 今年でこの提携イベントは三回目になる(2015年、2017年、2019年)。

 今回は、卒業生と院生の家族にも参加を呼び掛けた。その結果は、学生と家族で総勢35名。当日の発表は、フライト別で分乗した6つのグループに分かれた。特別に、今回は「子供チーム」にも発表を依頼した。

 発表したのは、花畑さんと松尾さんの息子さんと娘さんのふたり。小学生と中学生だったが、楽しい夏休みの搭乗体験ができたようだ。大人の発表をまじかに見られて、こちらもすばらしい体験学習ができたのではないかと思う。

 

 ところで、スターフライヤーの側から、搭乗者としての院生たちに質問がいくつ投げられていた。そのうちのひとつが、保安検査部からのものだった。「どうしたら、搭乗ゲートまでの遅れて到着する人を、早く来るように仕向けることができるか?」という質問だった。

 一人の女子院生からは、「ゲートに到着すべき時間に遅れるのは、そもそも到着駅(羽田空港第一ビル)から搭乗口までどのくらいの時間がかかるのかわからないから」という意見が出ていた。遅延対策として、「搭乗前に紙(二次元バーコードのシート)で羽田空港ビル駅から、ゲートまでの所要時間と経路をプリントできるようにする」という対策案が出ていた。

 しかし、もっといい案がありそうだ。わたしは「最後のひとりがなぜ遅れてしまうのか、アンケートしてみては?」と意見を述べてみた。そういえば、定時の離陸ができないのは、悪天候や滑走路の混雑より、最後の搭乗客の到着が遅れるからのようだ。わたしも気をつけなければ(汗)。

 ちょっとしたことなのだが、保安検査所でのトラブルは、別の方法でも解決できるような気がする。

 

 今年も、無事にスターフライヤーの調査発表会が終わった。準備にものすごく手間がかかる授業科目であることは、生徒のみなさんはご理解していただいているだろうか。もともと「マーケティング実行論」の一単元として補講に組み入れていた授業だった。

 来年は、「マーケティング実行論」の授業を復活するかどうか?ちょっと迷っている。ビジネスリーダー育成セミナーは、三年でやりつくした気もしているからだ。