ナチュラルローソン全139店舗で発売開始の「パワーサラダ」、販売が絶好調に推移

 先週の4月2日から、都内のナチュラルローソン全店で発売されているHigh-Fiveの「パワーサラダ」の販売が好調に推移しています。合鴨と生ハムの2種須で、売価は税込み698円。コンビニとしてはかなり高単価な商品ですが、平均販売個数は店舗当たり5個+α(/日)を記録。サラダカテゴリー全体で、大幅な売り上げの純増に貢献しています。



 ローソンとしては、セブンーイレブンとの日販の差(約12万円)を縮めることが、喫緊の経営課題です。その目的にフィットしていて、夕夜間の売り上げを伸ばす手段(商品)を模索していました。その回答の一つが、ハイファイブとのコラボレーションで実験的に発売していた「パワーサラダ」でした。
 去年の8月から2店舗(市ヶ谷と六本木)でテスト販売した結果は、「一食完結型のサラダ」(4品種)は、ランチタイムと夕方以降でも売れることがわかりました。朝の時間帯(6時~10時)にしか売れなかったサラダ(主食のパンやおにぎり・弁当の補助的な位置づけ:単価も安い)を、昼と夕夜間にも売れる商品カテゴリーに育てることができたわけです。
 一週間の実績を見ていると、パワーサラダに課された使命が達成できそうな勢いになっています。そして、ローソンの販売戦略にジャストフィットした商品が生まれそうです。ナチュラルローソンだから実験できた商品ですが、ターゲット顧客層が似通った店舗ならば、青ローソンでもパワーサラダは売れそうです。

 このまま販売の好調が続けば、関連会社の成城石井でもパワーサラダを発売することができます。また、都内3000店舗にサービスが拡張することになっている「ロピック」(スマホで注文、店頭でピックアップ)でも、パワーサラダの発売は可能のように思います。
 両方を合わせると、首都圏で配荷できる店舗数は3500店舗ほどになります。しばらくの間、ナチュラルローソンからは画期的な新商品がリリースされていませんでした。パワーサラダは、今年一番のヒット商品に育つかもしれません。