日本年金機構から、年金の支払通知書が届いた

 70歳になって法政大学を定年退職した。4月からは、年金生活が始まるはずだった。しかし、日本年金機構からは何の音沙汰もなかった。ようやく本日、年金の支払通知書が届いた。待ちに待ったお知らせだった。というのは、去年10月の誕生日に、年金受給の手続きを忘れていたせいで、支給が遅れていたからだった。

 

 葛飾年金事務所に行ってみたら、窓口で、「そんな人はいませんよ。優雅ですな」と皮肉を言われた。言われてみれば、その通りだった。年金をもらわないままに、貯金通帳の残額を減らしながら、かれこれ半年が過ぎようとしていたのだから。

 もうひとり、わたしと似たような「優雅な教員」もいた。かつて総長選挙の盟友、国際文化学部の前川裕教授である。かれはミステリー作家で、60代で「ミステリー作家新人賞」を獲得している。かれもわたしも、大学教員としての給与以外に収入がある。それだからではないだろうが、わたし同様に、年金の受給について無知だったらしい。

 笑い話みたいなものだ。このところ、今年度に退職したふたりが、お互いに年金に関する知識のプアーさを慰め合っていた。かつて前川学部長とは、清成総長の選挙戦を闘った同志である。年金に関する対応でも同志になってしまった。笑えない話だ。要するに、いつ年金を受給申請して、いつからいくらもらえるのか? ふたりとも知らなかった。実にノー天気だった。

 

 わたしに関しては、本日になって、6月からいくら年金がもらえるかはっきりした。通知書が来るまで、まったく受給金額を知らなかった。実際は、受給開始年から前に、年金ネットのようなところにアクセスすれば、金額などは明らかになったはずだった。そんなことはお構いなしに、わたしも前川先生も、自分の仕事に没頭していた。だから、すべて「後の祭り」になっていた。

 本日、年金の金額が明らかになって、お互いにおめでとうである。これにて、将来の生活設計が固まった。いろんな意味で、一件落着である。その他の面倒くさいことも、そろそろ片が付くことになりそうだ。

 

 本日はこれから、上野のレンコン専門店「れんこん」に出かけることになっている。6月10日は、JFMAの松島事務局長と元院生の石川知穂さんの誕生日である。石川さんの旦那さんとわたしが、ふたりの誕生会を主宰する。ひさしぶりで、れんこんのオンパレードの夕食になる。

 今年で、松島さんは76歳? 一方の知穂さんは??歳。ある年齢以上の女性に、本当の歳を聞いてはいけないことになっている。石川さんも、いつまでも38歳のままだろう。