二人の誕生日(6月10日)

 松島義幸さんと石川知穂さんの誕生日を、上野のレンコン専門店「れんこん」で祝った。ふたりは2回りも離れているが、誕生日は6月10日で同じだ。松島さんは、前日は家族で誕生日を祝ってもらったようだが、6月10日で71歳になった。JFMAの事務局長として現役バリバリで活躍している。

 

 失礼ながら、70歳の古希を超えた年齢のひとには見えない。石川知穂さんも、数年前に院生だったころとほとんど変わっていない。中小企業診断士として立派に活躍している。上野のれんこんで、わたしの隣に座った旦那さんに言わせると、「卒業してから、そんなに仕事で食えるとは思わなかったです。バリバリ仕事してますね」だった。

 ふたりの誕生日が同じ6月10日だと知ったのは、石川さんが大学院を出たばかりの5年前ほど前のこと。それ以来、なんとなく、5月末になると、わたしから声がけをして、この場所で誕生会を開いている。いつのまにか、上野のレンコンが定席になった。松島さんが、この店が好きだからだ。

 れんこんの経営者、菅谷潤くんは、法政大学経営学部でわたしのマーケティング論を受講していた。そのことを偶然に知ったことから、いまもこの店をしばしば利用している。今回も前回も、無理を言って店を予約してもらっている。お母様が元気でいるかどうか、昨夜はそのことを聞くのを忘れていた。

 

 昨日の誕生会で、わたしは初めての試みをしてみた。松島さんに、誕生日にブーケをプレゼントしてみたのだ。上野駅の青山フラワーマーケットで、店員さんに、「贈る相手は71歳ですが、誕生日にはどんな花がいいですかね」と尋ねてみた。迷うことなく、「ひまわりがいいですよ」と。たしかに、松島さんには、ひまわりが似合いそうだった。

 石川さんには、これも迷うことなく、ダリアとシャクヤクの組み合わせの花束を選んだ。知穂さんは、なんとなく紫のイメージなのだ。旦那さんも喜んでくださったようだ。ちなみに、コープデリの木村君(元ゼミ生)も、この特別な会に参加してくれた。二回目だった。

 れんこん料理を注文する前に、花束を抱えたふたりを一緒に写真に収めた。松島さんは嬉しそうだった。もちろん石川さんも。2時間半でずいぶんとレンコン料理を食べたなあ。日本酒もたくさん飲んだから。6人で3万円+。

 また来年も、この会をれんこんで持ちたいと思う。いつまでも元気でいられることは、とってもいいことなのだ。変わらないことも、またよし。