JFMAのセミナーは、ふつうはお花をテーマに開かれている。ここ数年は、「お花屋さん活性化セミナー」をシリーズで開催している。しかし、最近の傾向としては、豆腐屋さん(相模屋食料)やコンビニ(ローソン)など、異業種の知恵に学ぶことが多い。ベストプラクティスは、外部にありそうだからだ。
今回は、植物という切り口から隣接分野にあたる「野菜の業界」に学ぶことにした。とくに育種(種子)の世界で先に進んでいるのが野菜の業界である。わたしたち花業界が低迷している一因は、育種(新しい種の開発と市場投入)のやり方に問題があるのかもしれない(JFMA副会長の松村さん仮説)。
そんなわたしの疑問と無理やりのリクエスト(=タネの話を取り上げてほしい!)を、理事会メンバーが採用してくださった。実は、在来種(固定種)と対抗する形で、GMO(遺伝子組み換え種子)とF1(一代交配種)が混同されている(らしい)。わたしも、そんな基礎知識(基本のキ)が欠けていたりする。この際しっかりした基本を身に着けておきたい。
そんなわけで、副会長の三好正一さん(ミヨシ種苗社長、野菜も育種している)が、「いまさら聞けない種子の基本」を話してくださる方を連れてきてくださった。白羽の矢が立ったのは、三好さんの友人で、日本農林の近藤友宏社長だった。江戸野菜のふるさと東京都北区滝野川で、古くから育種会社を経営している方である。
近藤さんの基調講演は、「今さら聞けない種の話、古今東西」。今月の事前ミーティング(5月15日)のメモによると、
・F1とは? ・種苗の歴史 ・種苗法 ・増殖禁止 ・GMの話 などなどが項目として続いている(松島さんのメモを勝手にコピーしました)。
そして、二番目に登壇してくださるのは、JFMAの三好正一社長。テーマは、「花き業界を元気にするタネの話」。
最後に、育種家の坂嵜潮さん(先日、2018年のチェルシーフラワーショーにて、匍匐性のアジサイで「フラワー・オブ・ザ・イヤー」を受賞)が二人にパネラーとして加わることになる。
パネルに設定したテーマは、「花と種が持つ無限の可能性と数多の課題」。このテーマを熱望していた会長のわたしが、司会役になる。三週間先だが、収容定員が80人(キャパシティが小さい)なので、早めのお申し込みを。
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JFMA定例セミナーお花屋さん活性化セミナー
「花が面白くなくなっているのはなぜか?」
~タネ業界の視点から学ぶ、花業界へのヒント~
日時:6月19日(火)13:30–17:20
場所:法政大学大学院新一口坂校舎501教室
参加費用:セミナー:5000円情報交換会(5000円)
定員:80名(先着順となります。FAXかメールにてお申込みください)
締切:6月15日(金)まで(定員になり次第受付終了)
主催:一般社団法人日本フローラルマーケティング協会(JFMA)
*情報交換会の当日のご欠席はご遠慮ください
■13:00-13:25 受付セミナー会場入口(セミナー開始5分前にはご着席お願いいたします。)
■13:30-13:35 開会の辞
■13:35-13:45 会長挨拶法政大学経営大学院教授小川孔輔氏
■13:45-14:00 来賓挨拶農林水産省花き産業・施設園芸振興室室長野口武人氏
■14:00-15:00 講演Ⅰ「今さら聞けない種の話、古今東西」
株式会社日本農林社代表取締役社長近藤友宏氏
■15:00-15:15 休憩
■15:15-16:00 講演Ⅱ「花き業界を元気にするタネの話」
株式会社ミヨシグループ代表取締役社長三好正一氏
■16:00-17:15 パネルディスカッション「花と種が持つ無限の可能性と数多の課題」
コーディネーター 法政大学経営大学院教授JFMA会長 小川孔輔氏
パネラー 株式会社日本農林社代表取締役社長 近藤友宏氏
株式会社ミヨシグループ代表取締役社長 三好正一氏
有限会社フローラトゥエンティワン代表取締役 坂嵜潮氏
■17:15-17:20閉会挨拶
■17:20-19:00 情報交換会ボアソナードタワー25Fスタッフクラブ
*申し込みは、JFMA事務局へ(TEL:03-3238-2700)