昨夜7時ごろ、小林君から緊急にメールが入った。文面を見ると、「明日のおはよう日本に出演決定しました。朝7時45分からのNHK番組です」とある。見たことがないラベルの写真が一枚添付されていた。説明文には、「急遽、オリジナルラベルを作成しました」。
小林君は一昨年、卒業プロジェクト研究で最優秀賞を獲得した。そのプロジェクトが、二年後のいま、実業として世の中から注目を浴びるようになった。今朝7時ごろに、番組出演のことを知らせるために、「みなさんに、メール送りましたよ」と小林君に返信しておいた。7時半、番組のオンエアをテレビの前で待った。
実は、我が家のテレビは、年に数回しかスイッチが入ることがない。年末の紅白歌合戦と正月の箱根駅伝のときだけである。あとは、台風や地震が来た時、緊急にスイッチがオンになるだけ。そんなわけで、先日の台風以来、久しぶりにテレビのリモコンに触った。
7時45分から予定が、「世界に一つだけのビール」のコーナーが始まったのは、実際は7時50分ごろ。大学院の関係者の皆さんにも、小林くんのNHKへの出演は連絡してあった。ところが、45分からの放送は「首都圏ローカル」に切り替わった。
しまった! というのは、オンエアの時間を知らせてあった地方(静岡や広島)の友人たちは、番組を見ることができないのだった。
それでも、首都圏の1千数百万世帯は、この番組を見ることになる。自分のことのように、約5分の「自分だけのオリジナルビール=シェアードブルワリー」の紹介をかたずをのんで見守った。さすがにNHKだ。紹介のシナリオは完璧だった。自分のビジネスモデルを説明する小林くんも、クールでうまく演技ができたと思う。
終わってからすぐに、小林君からメールがあった。
「終わりました。朝からドキドキしましたが、ちゃんと喋れて良かったです」
ほっとしたのだろう。わずか5分ほどの(生)出演だったが、前日からNHKのスタッフが八王子(平山城址公園駅)の工場に入っていた。シナリオを作って、前日から何度もリハーサルを繰り返していたらしい。
さて、問題はこれ以降だ。すでに新聞社や雑誌社から取材が4件も入っているらしい。
NHKの朝の番組「おはよう日本」(首都圏版)を見て、「自分だけのビールを作ってみたい」という視聴者が現れるだろう。番組の視聴率はわからないが、今日だけで申し込みが相当な数に上ると思われる。それが証拠に、わたしのブログ(「シェアードブルワリー」の過去記事、7月6日)へのアクセスが、朝の15分で500件に上っている。
これから先は、受注への対応と広報活動、醸造所でのオペレーションの改善など、細かな仕事をこなしていく地道な作業が待ち受けている。小林君一人では、とてもではないが日常業務が処理しきれなくなるのでは。指導教授で出資者のわたしは、そこを心配している。
そこで、お願いです。このブログをご覧になっているイノマネ卒業生(現役生)で、小林君の仕事を手伝ってくれる人を募集します。当面は、とにかく作業量が増えて大変なので、パートタイムで結構です。来月、醸造所のグランドオープンを予定しています。その後のスタート時でのお手伝いです。