大島敦衆議院議員が、民進党の幹事長に就任することになった。民進党は党内にまとまりがなく、分裂の危機を迎えている。前原代表の執行部人事も、ずいぶん難航したようだ。しかし、結果としてはまっとうな人事になったと思う。人格者で有能な大島敦さんを幹事長に選ぶことができたからだ。
もしかすると、この人事は民進党にとって、大ホームランになるかもしれない。「どぶ板政治」をしていない国会議員が、地元でこれほど信頼されている事例を知らない。
大島さんは、早稲田大学を卒業した後、JFEスチールからソニー生命とキャリアを経た元ビジネスマンだ。それが、一念発起して、競争のはげしい埼玉県6区から国会議員に立候補することになった。いまは議員として6期目になる。
同じ選挙区には、有力な若手自民党議員もいる。それなのに、政治家に転身してからは6回連続で当選を果たしている。民主党時代から、選挙氷河期も経験している。それなのに落選していないのは、地元住民からの圧倒的な支持があっただろう。
しかし、最初に述べたように、住民に媚びるタイプの政治家ではない。有言実行で地元に貢献してきた。
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わたしは、ほんの一時期だが、政権を担う前の民主党を支持していたことがある。民主党で最後の総理だった野田さん(千葉県選出)を除いて、歴代の民主党の党首については、政治家としての資質を疑っている。とくに鳩山氏と菅氏のふたりには、ずいぶんと落胆させられたものだ。
それだからではないが、「大島さんを民進党の議員にしておくにはもったいない」と思っていた。それが、今回の民進党の人事で、幹事長という要職に就くことになった。いまの政治家にはあまりまっとうな人間がいない。
自民党の若手にしても、おかしな思想傾向や考えられない発言や行動をとる議員ばかりだ。そんな中で、大島さんは、「日本で一番まっとうな政治家」だと思っている。民進党をまともな政党に変えていく牽引役として、かじ取りに期待したい。
大島さんは、誠実で尊敬に値する人物である。太鼓判を押すことができる。昨年1月に開かれたわたしの講演会(@鴻巣市)で、大島議員にお礼の挨拶をしていただいた。挨拶も素晴らしかったが、その後にいただいているメルマガの内容が傑出している。
わたしからも、コメントつきで感想などを送っているが、本人が返事を書いてくださるのは印象がよい。それも通り一遍の返事でなく、きちんと内容に読み込んで返信が戻ってくる。
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大島議員を支持する理由を、去年の3月に書いたブログ記事(「衆議院議員・大島敦さんの主張に共感する」)で紹介したい。メルマガで選んでくるテーマもエッジがきいている。個人としての主張も、きわめて論理的で説得力がある。
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メニュー:Day Watch | 2017.03.05 Sunday
衆議院議員・大島敦さんの主張に共感する。
https://kosuke-ogawa.com/?eid=4178#sequel
論理的な思考を鍛えるには、短文と写真からしばし離れてみること。物事を論理的に考えるためには、長い文章を書く訓練をすることが必要です。そして、できればですが、図表や写真には頼らずに、文字だけでそのロジックを相手に伝える努力をすることをお勧めします。同じような意見を、衆議院議員の大島敦さんのメルマガで見つけました。100%賛成です。
このあとで、「こんにちは、衆議院議員 大島敦です。」ではじまるメルマガ(国会報告)を引用させていただきました。
大島敦議員とは、今年の1月に、鴻巣市花組合の10周年記念講演会でお会いしました。わたしが招聘講師で、大島さんは祝辞を述べられていました。名刺を交換しましたので、その後は月一回、大島事務所からメールマガジンが送られれてきています。
昨夜の配信が2回目なのですが、文章がいつも平易で主張も筋が通っています。もちろんご自分で書かれていることは誰の目にも明らかです。会場での挨拶と書かれた文章の間に、トーン&マナーでギャップがまったく見受けられないからです。民進党の国会議員さんにしてはめずらしく(すいません!)、見識のある立派な方だとお見受けしています。
なお、文章の引用については、秘書の方を通して大島事務所の許諾を得ています。ご本人も確認済みだそうです。
(後略)
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(*)この後に、当時のメルマガを引用してみます。ご覧ください。
【国会レポート】 義務教育で必要とされるのは論理的思考を養う授業
投稿日 : 2016年12月5日
http://www.oshimaatsushi.com/archives/1200