東京マラソンは、今年からコースが変更になります。スタートは都庁前で変わないですが、ゴールは東京駅の真ん前(皇居前広場)になりました。ゴール後、わたしの組は、サンケイプラザビルまで歩かされます。日比谷公園組(遠い!)よりましですが、お台場ゴールの方が着替えは楽でした。雨になったらどうしよう。
マラソンのコース設定が変わると、着替えやペース配分が変わります。ゴール後の着替えなど、余計な心配もしなくてはならなくなるのです。フルマラソンは、体力だけでなく心理的にも微妙に消耗の激しいスポーツです。走った経験がない人には意外な感じがするかもしれないですね。
12.5倍の抽選倍率をくぐり抜けた幸運なランナーたちも、その思いは同じにちがいありません。わたしは昨年と同じで、「Fブロック」からのスタートになりました。全体の中では、ちょうど真ん中にあたる「E」や「F」のブロックからのスタートです。わりに走りやすい位置です。適当な走力のランナーが多いからだろうと思います。
三年目から2011年ごろまでは、陸連登録の「Aブロック」からスタートさせていただいていました。走力のあるランナーが周りにいて、かえって走りにくかったです。もう年齢も年齢なので、タイム(サブフォー)を狙う必要もなくなっています。ちょうど走力が同じくらいのランナーと、ゆったりと新しくなった東京のコースを楽しみます。
今年の新設コースには、森下の書斎がある「清澄通り」が含まれています。15KM地点の浅草から墨田川にかかる橋を渡って、20KM地点の門前仲町(富岡八幡宮)を往復します。そこまでが25KMです。日本橋から銀座経由で日比谷公園へ向かって、そこから先が勝負になります。去年までは15KM地点だった品川駅前が、体力的にいちばん厳しくなる場所(35KM)になりました。
そこから、ゴールの皇居前広場まではまだ7KMもあります。この区間が踏ん張りどころなのです。今年も、最終のランが耐えられるだろうか?二年連続で、最後の10KMを歩いてしまっています。
そんな話をしていたら、かみさんから、「あなた、東京マラソンが近づくと気分が落ち込むみたいね」と指摘されました。そうかもしれないです。今回のように、練習量が豊富でゆとりをもって準備をしている場合であっても、いつでも「ほんとに完走できるのか」と不安になるのです。
この不安が「ブルー」の原因だとは思いもつきませんでした。好きで走っているマラソンなのにですよ。そんなプレッシャーを知らずに受けていたとは。かみさんに言われるまでは、自分では意識をしているとは思いもよりませんでした。たしかに、なぜか2月下旬に毎年、気持ちが落ち込む傾向があるのです。学生が卒業して、きっと寂しくなるからだと解釈していました。
その原因が分かったので、2017年からは気持ちを切り替えてみようと思っています。もっと楽しく東京マラソンを! ゴールのタイムに関わらずに、楽しく走ることにしようと考えを変えました。
今年は65歳をすぎて、三回目のフルマラソンです。人生の通算では、41回目のフルマラソン(四万十ウルトラを含む)への挑戦です。すでにシニア(老人)の領域に足を踏み入れています。
基本的に体力を失っているのですから、もう最後は歩いてもよろしいのではないでしょうか。誰からも責められないでしょう。9年連続で完走ができたら御の字。それくらいの気持ちで今年はレースに臨んでみたいと思っています。
でも、きっと前日になると、気持ちが高揚してしまうでしょうね。今年は、森下のマンションに、次男の家族も応援に駆け付けるはずです。だから、せめて清澄通りを往復する15KMから25KM地点あたりまでは、楽ちんに走っていたいですなあ。
そうそう、今年は、コスチュームを工夫することにしました。ナチュラルローソンさんから学生たちが支給を受けた「ピンクのTシャツ」を長袖に重ね着して走ることにしています。
「適度な食事と、適度なおやつ。新しい間食習慣 ヘルシースナッキング」。こんな風に、ピンクに黒文字で書かれたTシャツを走路上で見かけたら、「小川先生、頑張れ!」と手を振ってください。
皆さんの応援に対して、まだ元気な状態であれば、「ヘルシースナッキング」と手を振ってお応えします。応援よろしくお願いします!