「2016年度:マーケティング実行論」(担当:小川孔輔)の授業シラバスをアップする。なお、授業で配布される関連資料は、経営大学院IM研究科のデスクネッツに順次アップされていく。
「マーケティング実行論」(担当:小川)
法政大学経営大学院IM研究科(2016年後期)
<講座の狙い>
マーケティング・マネジメントの実務的な知識を学びながら、プロフェッショナルのリサーチャー、マーケティング・マネジャー、プロモーション企画担当者、ビジネス・コンサルタントになるための技術を、実習を通して学習するコース。マーケティングの基礎概念を理解していることを前提とする。
拙著『マーケティング入門』日本経済新聞出版』の各章を参照しながら、事例として、『CSは女子力で決まる!』(生産性出版)の各章を各回一幕ずつ解説する。
<講座の運営>
マーケティング実務に必要な関連知識は授業内で簡単に説明するが、座学は最低限にとどめる。むしろ、実習とグループワークを中心に授業を進行させる。すべてに参加する必要はないが、11月下旬~1月上旬にかけて、土曜日と日曜日に現場観察や店舗調査などが設定される。通常の金曜日にも、調査や観察を実施する。
授業は、「テーマ(講義)」「実習」「グループ討論」のセットから構成される。
<テーマ>
1 店頭観察法
2 商品開発の実際
3 聞き取りの作法(適切なインタビューの仕方)
4 サービスオペレーションの改善(現場観察の方法)
5 調査データの分析(仮説構築とデータによる検証)
6 ビジネスエスノグラフィーの方法(サービス・コンサルテーション)
7 その他
<実習>
実習(A):日本マクドナルド 「マクドナルドは復活したのか?」
店頭観察、データ分析と討議 (11月5日~11月24日)
実習(B):キリン・オーガニックビール 「新商品のコンセプト開発」
実習日(12月10日)
実習(C):エアークローゼット×エイブル 「新規事業とその改善提案」
実習日(12月17日)
実習(D)ビジネスエスノグラフィー 「スターフライヤーへの搭乗とサービス改善」
実習・実施日(2017年1月14~15日)@北九州SFJ本社
<授業のスケジュール>
詳しい資料は、1回~7回(その他、福岡実習)の授業時に配布される。
第1回 11月5日(土)
全体のスケジュール(グループ分け) グループ数は人数次第
講義1: マーケティングと市場調査の基礎(パワポ配布)
講義2: 店頭観察法と観察基本指標(資料配布)
講義3: 顧客満足の構造 「日本版顧客満足指数の開発と活用」
討議1: 日本マクドナルド 「マクドナルドは復活したのか?」
第2回 11月26日(土)
特別講義1: 定性調査の方法(翻訳)
講師:松井剛(一橋大学商学部教授)
*テキスト R・ベルク他/松井剛訳(2016)『消費者理解のための定性的
マーケティング・リサーチ』碩学舎(中央経済社)
実習1: 店舗観察(@市ヶ谷のマクドナルドとモスバーガーなど)
第3回 12月3日(土)
事例1: 「ロック・フィールド」(CS本、第5幕の解説)
事例2: コンサルティングの手法「島根日野自動車(CS本、カーテンコール)」
講義4: 聞き取りの作法(配布資料:ハニーズ2007年)
実習2: 店舗観察のデータ分析(グループワーク) 簡単な発表
第4回 12月10日(土)
特別講義2: 新商品の開発プロセス
講師: 門田邦彦氏(キリンビール商品開発研究所リーダー 主査)
実習3: オーガニックビールのコンセプト設計(グループワーク)
第5回 12月17日(土)
特別講義3: エアクロ×エイブル提携事業
講師: 天沼聰氏(エアークローゼット代表取締役CEO)
×
平田竜史氏(エイブル社長、法政大学IM研究科客員教授)
実習4: サービス体験@原宿
(個人レポート課題:当日提示)
第6回 12月24日(土)
事例4: 「東京ディズニーリゾートと劇団四季」(CS本、第7幕)
*配布資料:「読売オンライン」と『新潮45』から
講義6: サービスマーケティングの枠組み(CS本、解説)
第7回 1月14日(土)~15日(日)
実習5: 「スターフライヤーへの搭乗とサービス現場の観察」(羽田~北九州路線)
@北九州本社でのCS発表会
<成績評価の基準>
・グループワーク(30%)
・授業への出席と発言(40%)
・個人レポート(30%)