あけましておめでとうございます 2010年元旦

 秋田県の生まれ故郷、能代市の新聞社から「ふるさとへの年賀状」を依頼された。『北羽新報』社に20日に送った原稿である。正月のうちに掲載されるはずである。わたしは、昭和45年、秋田県立能代高校の卒業生である。ふるさと皆さんへのこの年賀状は、もともと皆さんに送ったものに加筆したものである。



 謹賀新年 2010年元旦
 あけまして、おめでとうございます。

 能代の皆さん、お久しぶりです。その昔、北羽新報社さんに、一度だけ記事を書かせていただいたことがあります。10年以上も前のことですので、わたしの近況をお伝えします。
 法政大学に33年間勤めています。産業情報センター所長や経営学部長を歴任しました。いまは、法政大学の経営大学院(ビジネススクール)の教授をしながら、10年前に自らが創業した「JFMA(日本フローラルマーケティング協会)」の会長をしています。この会は、日本の花業界の主たる企業260社(サントリー、キリンビール、イオン、大田花き、青山フラワーマーケットなど)が参加する一般社団法人です。アジア最大の「花と緑の国際展示会」(IFEX)の主催団体です。また、花と野菜の環境認証会社「MPSジャパン」を子会社として持っています。現在、参加農家は200戸弱です。
 わたしの趣味は、45歳ではじめたマラソンです。レースへの参加を機会に、日本中、世界中を旅行しています。ホノルル(1996年)を手始めに、ニューヨーク(2004年)、パリ(2007年)を走りました。東京マラソンは、第1回と昨年(2009年)の2回出場しました。残念ながら、4時間が切れていません。今年も2月に参加します。国内のレースでは、ハーフマラソン以上(21KM+)の公式大会で、すでに41都道府県を制覇しています。残るは6都道府県です。最後のレースは、2010年の田沢湖マラソン(42K)のつもりです。
花以外の仕事の話をします。商業誌『チェーンストアエイジ』に「小川町経営風土記(22回)」という連載を続けていました。昨年9月に連載が終わり、『しまむらとヤオコー」として、4月に小学館から単行本として刊行予定です。ファッションセンターしまむらと食品スーパーのヤオコーの創業物語です。
 本業の大学教授としては、10年来暖めてきた『マネジメントテキスト マーケティング入門』を、昨年7月に日本経済新聞社から出版しました。全800頁、980gの重さ。単著としては日本で最も分厚いテキストです。筆者の努力よりも、厚さ4㎝の教科書を出版させた堀口編集長の勇気と度胸のよさが大いに評価されたようです。この本を超えるボリュームの本は、二度と出版されないはずです。
 なお、能代のことで思うのは、砂丘と球根です。前二ツ井町町長の丸岡君とも話したことがあるのですが、町おこしのために砂丘地帯に「チューリップ」の球根大産地を作れないかと思っています。地球温暖化で、球根の適地が、富山・新潟から秋田・青森に移っています。また、秋田雄和ダリア園には、世界的な育種家(ブリーダー)の鷲沢さんがいます。彼は、わたしの刎頚の友です。

 今年も、よろしくお願いします。