成人の日から少し時間が経って、「花恋人」の野田将克社⻑に「今年の成人式はいがかでしたか︖」という短い質問文を送ってあった。野田さんのお店で、成人式の営業状態がどうなっているのか気になっていたからだった。ここ数年で、花恋人の成人式の売上が急増していると聞いていた。そのトレンドに変化はあるだろうか︖
今年の成人式は、1月の第2月曜日(12日)だった。正月明けで忙しかったからだろう。野田さんからの連絡がしばらく途絶えていたが、少し前に実施されたJFMAの会合で、「いずれは成人式の花の売上が、⺟の日を追い抜きそうな勢いなのですよ」という嬉しそうな野田さんの顔をときどき思い出していた。新しく成人式を迎える若者たちの間で、お祝いに花を贈る習慣が根づきつつあったからである。
先々週の2月2日に、ようやく野田さんからメールが戻ってきた。
「こんにちは、返信が遅くなってすみません。成人式のことですが、売上前年⽐122%という結果でした。買上件数が前年116%となりました」(野田さん)。文面に続いて細かなデータが示されていた。予想通りの結果だった(なお、野田さんから許可を得て、ここに詳しいデータを公開している)。
成人式のギフト件数は、全店で16,539件(前年は14,276件)。20歳人口は、2026年が106万人
で、前年(2025年)は112万人だった。新成人の人数は、対前年⽐で5.4%減している。ちなみに、わたし(小川)が成人式を迎えた昭和46年(1971年)の新成人の人口は、216万人である。55年間で、新成人を迎える若者がちょうど半分になっていることがわかる。
日本の国⼒が落ちるわけだ。メールの最後は、野田さんの短いコメントで終わっていた。「最近の傾向は、客数以上にギフト件数が増えています。理由としては、友達に贈る、自分用、両親から等、一人がもらう花束の数が増加しています。そのため成人式需要は、今後も拡大していくものと思われます︕」(野田さん)。
その後、このメールには追伸があった。そこには、他の物日との⽐較データがランキングの推移で示されていた。
「ECも伸びてきておりまして、こちらは前年⽐160%でした︕ 売上は、⺟の日の次の売上まで伸びてきました︕ECが大きく伸びたのは、SNSの効果です。前年⽐60%超えの全てはSNSからの流⼊です(Instagram、X、TikTok)。」「また別でTVアニメ『ゴールデンカムイ』」×「ドキドキ・ワクワクをお届けする『karendo』」のコラボも同時期に⾏ったのですが、こちらは前年⽐293%を記録しました」(野田さん)。
納得の結果ではあるが、そこには物日の売上ランキングの変遷が示されていた。
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現在の売上ランキング(2025年@花恋人)
1位「⺟の⽇(5月)」、2位「成人式(1月)」、3位「ホワイトデー(3月)」、
4位「バレンタインデー(2月)」
*参考まで、花屋さんを継いだ時(2010年)のランキングは、1位「年末(12月)」、2位「お盆(8月)」、3位「⺟の日(5月)、4位「3月お彼岸(3月)」
恐ろしいことには、15年前にランキングの上位に⼊っていた物日で残っているのは、「⺟の日」だけである。新しく登場した物日は、かつては花販売の閑散期だった時期(1月〜3月)に仕掛け結果である。誰がこの日の到来を予測できただろうか︖


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