わたしの54冊目の著書、『ローソン』(PHP研究所)の発売を記念して、2025年3月の「院生向けのアフターゼミ」を一般読者にも公開します。場所は、神田小川町の小川の事務所「オフィスわん」。一般向けには、zoomでの配信になります。
対面は、原則として、法政大学経営大学院の卒業生のみとします。外部者は、オンライン(zoom)での参加となります。
テキスト:小川孔輔著『ローソン』(PHP研究所、2025年)
*3月24日より、大手書店とネット書店、全国のローソン店舗(「マチの本屋さん」のコーナーがある約3500店)で販売開始。定価1600円(税抜き)320頁。
サイン本を希望する方は、小川のPCアドレス(huko-ogawa@nifty.com)に直接、メールをください。
<公開セミナーの実施>
日時:3月28日(金)18時~19時(多少、時間延長の可能性あり)
場所:オフィスわん(東京都千代田区神田小川町2丁目8-19 H.F.ビル1階)
講師:小川孔輔(法政大学名誉教授、作家)
テーマ:「コンビニの未来 ローソン竹増改革の今」
<申し込み方法>
①法政大学経営大学院卒業生は、グループLINEの「出席簿」にチェックのこと。
②一般の視聴者は、秘書の内藤光香(nmitsuka1007@gmail.com)に、
「セミナー聴講希望」(名前と所属、メールアドレス)を書いてメール送信のこと。
こちらから、当日のzoomアクセスのための「URLおよびID、パスワード」を返信します。
③聴講は無料です。対面で聴講の方は、その場でサイン本を購入できます。
一般聴講者でサイン本を希望する方は、申込時に内藤にメールでその由を伝えてください。
申し込みの手順を、内藤からお知らせします。
小売業や流通サービス、リテイルマネジメント、経営戦略などに興味のある皆さんから、多くの方の参加をお待ちします。この本は、わたしがこれまで執筆してきた54冊の中で、初版の刷り部数がもっとも多い書籍のひとつです。初版第1刷で、1万2千部。ビジネス書では、例外的な初版の刷り部数となりました。
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<講演内容> (イントロダクション部分のみ)
講演テーマ 「コンビニの未来 ローソンの竹増改革の今」
*原案は、地元紙のコラム「北羽新報」の記事ベース(「コンビニの未来」)
ただし,それは、以下のような「コンビニ50年史」の歴史的な回顧から解説することにしたい。
未来予測のヒントはほぼ全ては、「コンビニ2.0」の課題から紐解けるはず。
<もくじ>
1.コンビニ1.0
1974年 セブンの1号店開店
近くて便利、開いててよかった!
①コンビニの日本化
氷屋と牛乳屋が
便利な雑貨屋になる
②MDの変化
FF、公共料金の振り込み
チームMD、日本的な品質
③技術革新と流通の組み替え
POS導入と単品管理
共同配送システム
コンビニ1.1 M&A
セブン1強の時代
2.コンビニ2.0
2002年 ローソン、三菱商事の傘下に
ダイエーのローソン → 三菱商事
セゾンのファミマ → 伊藤忠
ユニーのサークルK → 伊藤忠
2011年 東日本大震災(コンビニ2.1)
社会的インフラとしてのコンビニ
①客層の変化 若者から高齢者&ファミリー
②3社寡占と商社の関与
③社会的課題,便利さの陰で負の側面
24時間営業、フードロス、FCシステム
3.コンビニ3.0
2020年 コロナ禍とその後の社会変化
①顧客接点の変化
リアルとEC化(働き手の不足)
②業態間競争の激化
コンビニの社会的役割が問われる
③求められる商品サービスの変化
食品中心から雑貨、薬品、衣料品へ
サービス 医療、公共サービスの補完
④コンビニのグローバル化
米国セブンの救済から
セブンの困難は始まった
2.0の持ち越し課題
24時間営業、フードロス
FCオーナーの事業承継問題
<結論>
2030年までの5年間で、コンビニ3.0の課題に
上手く対応できた組織が生き残ることになる
①コンビニ本部が見るべき対象は、
株主や競合やベンダーではない
②顧客と地域社会のニーズ、そして
社員やクルーさんたち(の働き方)、
コンビニ本部の運命共同体となるオーナーたちの生活
*ローソンの成功事例は、2020年にコロナが始まった際に、
本部の利益を犠牲にしてまでも、敢然とオーナーのために、
「店利益の最大化」に舵を切ったこと(竹増さんの英断)
③それに付け加えるとすれば、
地球そのもの(環境保全やフードロス)など、
その狙いは、「3つの約束」に集約されている
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