【セミナー参加】「食の未来に向かって拓く(第3回学習会)」2024年3月10日(日)

 本日、急遽ですが、荒牧麻子先生が主宰する「学習会」(添付資料)に参加することになりました。昨日、林麻矢さんと、翻訳本(3月末発売)の件で話していたとき、高円寺のお風呂屋さんで第3回目の会合があることを知りました。
 前回は、京都大学の藤原先生(【書評】藤原辰史(2018)『給食の歴史』岩波新書(★★★★★) | 小川先生 のウェブサイト (kosuke-ogawa.com))をお呼びして、学校給食についてのお話だったようです。コロナで5年ほど先生のご自宅には伺っていません。お風呂屋さん併設の施設(アパートやシェアオフィスなど)がどんな風に変わったのか、学習会への参加ついでに見るのが楽しみです。

*以下は、「学習会」の募集案内です。
   

「食の未来に向かって拓く(第3回学習会)」
 開催日時:2024年3月10日(日)13時半~

【第Ⅰ部】食物はどんな道具で作られているのか:トラクター、化学肥料、農薬の歴史
 2017年に上梓した『戦争と農業』を軸に、命を支えるための農業技術が、命を殺すための戦争技術に使われている現状を説明します。その上で化学肥料と農薬を出来るだけ使用しない「有機農業」が持つポテンシャルがロハスな人たちを満足させるものではなく、文明社会をラディカルに問い直す試みであることを、みなさんと考えていきます。『戦争と農業』:(インターナショナル新書)
 
【第Ⅱ部】 会員からの発表
前回フィトテラピーをご紹介いただいた須藤海芳子さまによる実践編のお話と、ハーブティーの試飲
松村圭さまと荒牧先生によるセッション
共食に取り入れたい味覚教育の一例 ― 『香りと味のレッスン』
  
【日時】2024年3月10日(日)13:30~(13:15より受付を開始します)
【場所】「小杉湯となり」 https://kosugiyu-tonari.com/
 〒166-0002 東京都杉並区高円寺北3丁目32−16−2
 JR中央線「高円寺」駅 徒歩5分
 
【当日スケジュール】
第Ⅰ部(13:30~15:00):藤原先生のメインテーマの講義(Q&A含む)*第Ⅰ部のみZoomでの配信を行います。Zoomでのご参加の方はその旨、お申し込みの際にお知らせください。後日、アクセス・アカウントをお知らせいたします。
(10分休憩、第Ⅱ部会場1階へ移動)
 
第Ⅱ部(15:10~15:55):サブテーマを中心に、会員の方からの発表や報告、Q&Aなど。   懇親会(16:00~17:00):ハーブティー、香味茶と軽食をお楽しみいただきます。
  
【会費】お一人様¥5000(対面、オンライン参加に拘わらず、一律同額とします)
学習会開催前日までに、下記口座へのお振込みをお願いいたします。
南信用金庫 高円寺支店 普通362506 味覚のギャラリー株式会社
 
お問い合わせは、味覚のギャラリー主宰 荒牧麻子、info-1932@ric.hi-ho.ne.jpまたは、留守電と成りますがTEL:03-3338-9077までお願いいたします。
 → お申し込みは事務局・林麻矢(maya5907@gmail.com)まで、このメールの返信でお願いします。
  
「ウェルビーイングのための飲む・食べるフィトテラピー:実践編」
 須藤海芳子(すどうみほこ)さま
【概要】「フィトテラピー(植物療法)」は、植物の有効成分を利用して人の自然治癒力に働きかけ、体と心の調和を目指します。ヨーロッパで体系化されたフィトテラピーは、植物の薬理作用についての研究が進むことにより伝統療法に科学的な裏付けがなされ、現在一層注目されるようになっています。フィトテラピーの概要をご紹介した後、日常に取り入れやすい飲むことと食べることを中心に、今日からできる実践法をお伝えします。この時間が、皆様それぞれのウェルビーイングにフィトテラピーを取り入れるきっかけになれば幸いです。

【プロフィール】植物療法士(フランス植物療法普及医学協会認定)/ ソムリエ(一般社団法人日本ソムリエ協会認定)。
ワインメーカー勤務を経てフリーランスのフードコーディネーターとなる。フランスのシャンパンやチーズを日本に広めた活動が評価され、シュヴァリエを叙任される。また、学生時代に訪れたパリのエルボリストリ(薬草薬局店)のハーブに魅せられ、植物療法士の資格を取得。「植物でからだとこころを整える」をキーワードにセルフケアを実践。ウェルビーイングのためのワークショップ開催や企業のアドバイザーとして活動中。
著書に『美味しいワインの基礎知識』(KK ベストセラーズ) 単著 、『旅するように学ぶフランスAOC ワインガイド』(三省堂) 共著、『からだとこころをつくるはじめてのたべものずかん』(創成社) 共著 他がある。学術論文 『個別体験を通した児童の味覚・ 食の理解に関する研究—  味覚ワークショッフにおける表現に着目して— 』(⻘山学院大学社会情報 学研究科社会情報学) 。

共食に取り入れたい味覚教育の一例「香りと味のレッスン」
松村圭さま

【概要】スパイスは、外国料理のもので和食には馴染まない、薬臭い、子どもや高齢者には刺激が強いと思われている方が多くいらっしゃいます。しかし、「植物」であり「食品」であるスパイスは特別なものではなく、日本でも日常の食事で当たり前のように取り入れられています。古くから使われているシソ、ミョウガ、サンショウ、ユズなどどれも馴染みのあるスパイスです。それらの名前を聞くだけで香味やお料理を思い浮かべることができるのではないでしょうか。郷土料理に郷愁を感じる要因の1つは、その土地の食材や植物の香味によるものであると考えられます。またカレーの香りが漂ってくると夕食の光景が思い浮かぶという人も多く、香りの記憶は味だけではなく環境や人との関係にまで及ぶということがよく分かります。
試飲していただく「香味茶」はスパイスだけをブレンドしたものです。スパイス名だけを聞くと馴染みのないものもあるかもしれません。しかし「香味茶」にはどこかの記憶を呼び起こす感覚があると思います。ぜひスパイスのもつ機能を味覚教育に役立てるという試みを体験していただきたいと思います。
 
【プロフィール】
スパイスコーディネーター協会(SCA)認定校代表
スパイスを使った商品開発
スパイス料理・パン・和菓子・その他料理教室主催
味覚教育を取り入れた食育指導(幼児の保護者対象)

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