今回のツアーは、ロンドンでチェルシーフラワーショーを10年ぶりで視察すること、オランダと英国の花生産者(主としてMPS生産者)を訪問することが主目的です。過去の旅行記録によれば、オランダは5年以上訪問していないことがわかりました。市場や加工センターなどについて最新の知識が更新されていません。
そろそろ過去と現在の空白を埋める必要を感じていました。もちろんオランダと英国の視察リストには、アルバートハインやテスコなどの量販店の花売り場の現状視察が含まれています。参加人数は10人ちょうどですから、密な視察と討議ができると思います。ロンドンの青山フラワーマーケットも視察場所に含まれています。
そういえば、欧州の春(もっとも気分爽快な季節)に、オランダや英国を訪問することにしばらくなかったことです。いつもは1月から2月にかけて、IPM(ドイツ、エッセン)やメゾンオブジェ(フランス、パリ)の展示会視察がメインですので、寒い時期の欧州ツアーばかりでした。
今度の ツアーは、もうひとつ別のミッションをもっています。「植物食の研究」(文部科学省助成研究)に関連して、現地の小売店チェーン(野菜売り場)を視察することです。この使命については、オランダの研究者から調査場所を具体的に教えていただいています。
そして、火曜日の午前中(5月21日10時~)に、オランダの植物タンパク質の権威、Dr. Harry Aikingの研究室を訪問することになっています。彼からは、論文付きの丁寧な手紙もらっています。一緒に訪問する青木恭子さん宛てのメールから、わたしが知らなかった事実がいくつかわかりました。
それは、欧州の大手食品企業が、”meat replacers”(代替タンパク質、人造肉)のベンチャー企業を買収していることです。 De Vegetarische Slager (The Vegetarian Butcher)がユニリーバに、Alpro(ベルギーの豆乳メーカー)がダノンに買収されています。ということは、米国と同じように、食品大手が動物性のタンパクから植物食に事業転換していることの証左です。
例によって、今回もPCを欧州には持参しません。自由になるためです。スマホ入力で、欧州旅行の様子を紹介はします。内藤さん、中継をよろしく!!