この科目は、2016年に退職された安藤教授が担当していた授業である。2年目の今年度は、授業の枠組みは変えず、講師を一新している。200分の前半が、招待講師による講演(90分、Q&Aを含む)。10分の休憩を挟んで、後半(50分+50分)では、講師を交えてのクラス討議(グループ討議と発表、コメント)を行う。
授業シラバスは、以下のようになっている(各回の「テーマ」は、わたしが暫定的に設定)。
大学院で発表されている資料(シラバス)には、講師のリスト(6名)は掲載されていない。また、各回のテーマも、今回がはじめて公表される。招待講師は全員が確定している。昨年度同様、今年度も昨年7月に公開された「ファウンダー:マクドナルド帝国のヒミツ」の上映から授業をはじめる。
「ビジネスイノベーター育成セミナー」(2018年、担当:小川孔輔)
【授業の概要と目的(何を学ぶか) / Outline and objectives】
本講座では、次世代のビジネスリーダーはいかにあるべきかについて学ぶ。授業は、実際にビジネスの世界等で活躍されている講師をお招きし、ビジネスリーダー観や個人的な体験談について話しを伺う。企業経営者や組織のリーダーたちとの討議を通じて、リーダーとしてのあるべき姿を学ぶ。ゲスト講師は、上場企業、中小企業、コンサルティングや国際ビジネスの経験者を予定している。
【到達目標 / Goal】
ゲスト講師の話を聴き、リーダーたちとの質疑を通して、ビジネスリーダーにとって何が重要なのか理解する。あるべきビジネスリーダー像が描けるようになることを目指す。
【授業の進め方と方法 / Method(s)】
毎回、ゲスト講師による講義を聞き、彼らと討議する時間を設ける。
【授業計画 / Schedule】 回 / No., テーマ / Theme、内容 / Contents
(1) オリエンテーション(11月17日)
1. 映画上映(マイケル・キートン主演「ファウンダー:マクドナルド帝国のヒミツ」)
2. 討議: マクドナルド兄弟とレイ・クロックのどちらが創業者か?
起業家としてのクロックをどのように評価するか?
<参考文献> 小川孔輔(2017)「社長の「履歴」大研究」『新潮45』7月号
(2) 事例研究1(11月24日)
3. ゲスト講師:(株)ヤオコー 川野幸夫会長
4. 討議: 「親から子への事業承継」
(3) 事例研究2(12月1日)
5. ゲスト講師:(株)マイファーム 代表取締役CEO 西辻一真氏
6. 討議:「都市農業、産地農業、中山間地農業における問題点と改善案」
(4)事例研究3(12月8日)
7. ゲスト講師:(株)エイブル 代表取締役社長 平田竜史氏
8. 討議: 「不動産賃貸業とのコラボレーション先提案」
(5)事例研究4(12月15日)
9. 講師:ヤフー(株) 常務執行役員コーポレートグループ長 本間浩輔氏
10. 討議:「働き方改革」
(6)事例研究5(12月22日)
11. ゲスト講師:日本マクドナルド(株) コミュニケーション本部 部長 河南順一氏
12. 討議: 「マクドナルド復活の次に来るもの」
(7)事例研究6 (1月19日)
13. ゲスト講師:(株)プーゼフルール 代表取締役 渡邉倫久氏
14. 討議: 「京都での起業と、地域に認められるまでの工夫とリーダーシップ」
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等) / Work to be done outside of class (preparation, etc.)】
受講に当たって事前の準備学習を必要としない。ただし、毎回受講後、「ゲスト講師から学んだこと」をレポート用紙(A4)1枚にまとめて提出してもらう。
【テキスト(教科書) / Textbooks】
ビル・ジョージ(監訳:小川孔輔、林まや訳)(2017)『True North:リーダーたちの羅針盤』生産性出版(原著は、True North 2nd ed.で2015年既刊)。
【参考書 / References】
必要に応じて、授業内で適宜、招待講師と講義内容に関する資料を配布する。
【成績評価の方法と基準 / Grading criteria】
毎回の出席と討議への関与度(50%)、レポートの品質(50%)で評価する。
【学生の意見等からの気づき / Changes following student comments】
ゲスト講師との討議に多くの者が参加できるように進行を工夫する。
【学生が準備すべき機器他 / Equipment student needs to prepare】
ゲスト講師の要望に応じて適宜使用する。
【その他の重要事項 / Others】
オフィスアワー:講義前の1時間