学生FW発表の優勝チームは、トラスコ中山班 (+参加者の皆さんから各チームへのコメント)

 2019年度のフィールドワーク発表会は、4チームとも出来がよかった。優秀賞の選考は、いつも以上に接戦になると思った。プレゼンは15時半に「レッグス班」からはじまり、「ストライプ班」「福島屋班」「トラスコ班」と続いた。最優秀賞は、トラスト中山。次点が、ストライプと決まった。

 

 「閉会のあいさつ」でも話したが、今年は4つのチームのすべてが、例年以上に高い成果を上げることができた。ある意味、投票で最優秀ワークに選ばれたトラスト班は、発表が最後だったことが少し有利に働いたのかもしれない。順番くじを引き当てるの運の良さも、実力の一つだろう。

 しかし、その他のチームも、(指導教授の立場なので投票していない)わたしの評価はほぼ同等であった。全部のチームが優勝だった!選ぶこと、選ばれることも難しさを感じる。

 それでも、最優秀賞のトラスコ班、準優勝のストライプ班は、おめでとうございます。戦いだから、参加チームに優劣をつけるのは、物事の性質上、致し方がないことだ。全員が同時にゴールする「幼稚園の徒競走「」はできれば避けたい。勝敗は時の運でもある。

 

 さて、プレゼンした全部の班に共通している点が3つあった。

 最初の共通点は、全班ともに実施段階で苦戦をしていたことである。商品のスペルミス(ストライプ班)は、フランス語だったから致し方がないところだろう。ストライプの責任ではなく、メーカーの担当者の現場レベルの失策らしい。トラスコ中山はB2B企業であることから、学生が提案した企画が二回も相手方(小売サービス大手2社)から採用してもらえなかった。気の毒としか言いようがない。しかし、その中から最後に勝機を見出したことが評価されたいた。

 二番目は、前期から後期活動に向かって、実施面で改善努力を続けていたことだ。この動きはいままで見られなかったことだった。体的な事例は、福島屋班に典型的に見られた。インスタグラムでアップする画像を、フォロアーの反応を見ながらカテゴリーを絞っていっていた。「商品」「イベント」「六本木(店)」の反応の良さを見て、商品軸に絞り込むことができていた。他の班でも、やりっぱなしではなく、PDCAサイクルが上手に回せていた。

 最後は、企業側とのコミュニケーションの取り方についてだった。例年、学生と企業との間で「遠慮」が見られた。発表を見ていると、これが今年は部分的に解消ができていたように思う。別の言葉で言えば、企業のFW担当者と学生間で連携がよかったからだろう。

 

 来年度は、新規に「イムラ(封筒)」と「道頓堀(お好み焼き)と石井育種場のチーム(よしき焼き)」が決まっている。今年もお世話になった企業に来年もお世話になるかどうかは、これからの相談で決まっていく。

 企業の方には、いつもご迷惑をかけている。とはいえ、学生と一緒に商品開発や調査をすることは、企業側にも何らかのメリットがあると思われる。来年度も引き続き、フィールドワークでの連携をお願いすることになる場合は、学生を温かく迎えていただきたい。

   

<追記>

 当日、参加者した企業のみなさんから発表したチームに、温かいコメントをいただいている。発表順に紹介したい。

①レッグス班へ

 ・冒頭の説説明はもう少しないと、頭に入りにくいかも。

 ・学生らしさを出すのに苦労されと思います。努力が見えました。

 ・完璧。

②ストライプ班へ

 ・サコッシュの販売停止(ピンク)は残念でしたが、苦労したが良かったと思います。

 ・店頭に立っている点がすばらしいと思いました。

 ・ターゲットのインサイト、持ち物など、そう少し研究したほうがよかったかも。

③福島屋班へ

 ・ロジックがわかりにくかったです。やられたことはとても良いと思います。

 ・学生の研究らしく、マニュアルもとてもよかったです。

 ・アナログがんばってます。

④トラスコ班へ

 ・ちがう使用がよかった。

 ・学生ならではの「使い方」の拡散があるとよかったです。

 

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