東大の総長はまともな判断をする人間だ: 東京大学が秋入学を断念

 1年ほど前に、東大の秋入学の実施に対して、わたしは疑問?を呈した。2012年1月30日(月)の「新学期の始まりを9月(国際標準)にするのは、どうでもよいことなのではないのか」というブログである。本音を言えば、いまでもそんなことはどうでもよいことだと思っている。



 それよりも、日本の大学教育の国際競争力を高めるほうが、もっともっと大切なはずである。理由は、それとは別なのかもしれないが、昨日、東大の村井総長が「秋入学を断念する」と発表した。これは、常識的な判断だと思う。
 以下に、時事通信の記事をペーストする。春入学で秋に授業をはじめるなど、現実的ではない。それこそ、浮世離れがしている提案だ。そうでなくとも、東大に限らず、5月病にかかる学生はごまんといる。
 それが、学園生活がすぐにはじまらないなら、学習意欲を失ったまま、その翌年に進級できない学生がまた増えてしまう。

 秋入学「条件整わず困難」=「秋始業」案は夏までに判断―東大学長
 (時事通信 [1/18 00:13]) 東京大の浜田純一学長は17日、検討を進めてきた秋入学への全面移行について、「社会の条件が整わない中、(現状では)困難だ」との考えを示した。学内検討会議が示した春入学・卒業を維持したまま、9月から正規授業を始める案は、今夏までに導入の可否を判断するという。