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マクドナルド、もうひとつの終わり: オリンピックスポンサーからの撤退
 マクドナルドがオリンピックのスポンサーから撤退することが発表された。IOC(国際オリンピック委員会)とは、2020年の東京オリンピックまでの契約だった。3年前倒しでの更新解除は異例のことらしい。マクドナルドの公式スポンサーは、2018年の冬季オリンピックまで。

 

 1976年からのゴールドスポンサー(業種一社)なので、40年間の主役の座から降りることになる。他の業種にも影響が及ぶ可能性はあるだろう。いまのところ、日本に関していえば、トヨタ(自動車)やパナソニック(家電)などには波及していないようだ。また、IOCもフードビジネスで新たなスポンサーを探すことはしなていない。

 もちろんSNS全盛の時代にあって、テレビやイベントプロモーションの効率が落ちていることは否めない。しかし、米国では、フットボールの試合に対するクライアントの「枠取り合戦」はいまだに熾烈である。だから、マクドナルドがオリンピックから撤収するのは、メディア側に原因があるのではなく、問題は別のところにあるように思う。考えられるのは、

 .リンピックというイベントの宣伝効果に疑問符がついていること、

 ▲泪ドナルド自身のビジネスモデルが変わろうとしていること。

 

 ,砲弔い討蓮△海10年ほどはいやというほど聞かされてきたことだ。開催地選定にあたっての内部不正、スポンサーシップの付与の裏側で贈収賄行為が疑われている。そもそも、種目の選定の客観性がよくわからない。スポンサー料金を釣り上げてきた、長年のつけでもある。

 △砲弔い討蓮▲泪ドナルドのブランド構築が、テレビやイベントなどのマス媒体に依存する方法に限界が来ているからだろう。高額なイベントプロモーションでブランド価値が高まる時代ではない。そして、マクドナルドはすでに世界中で飽和している。新しい市場を獲得するために、オリンピックに投資する意味が失われている。

 成熟しきったマクドナルドのようなブランドにとって、マス広告主体のイベントプロモーションの時代は終わった。そして、長期的にみれば、多額の資金を「やや落ち目」のオリンピック競技に支出する意味が失われたのだろう。企業は合理的な決定を下すものだ。

 この点に関していえば、お家の台所事情は実際に苦しいだろうが、あえてマクドナルドに拍手を送りたい。

 

 

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「マクドナルド、IOCスポンサー撤退 約3年の契約残し」
 ロンドン=稲垣康介 2017年6月16日23時28分
2013年に会長に就任し、五輪改革を進めるIOCのバッハ会長。最高位のスポンサーの契約解除はIOCにとっても痛手だ
 国際オリンピック委員会(IOC)は16日、長年、最高位(TOP)スポンサーだった米ファストフード大手、マクドナルドと話し合い、契約を即時に打ち切ることで合意したことを発表した。契約期間を約3年残しての解除は異例。
 マクドナルドは世界的な成長戦略の練り直しが理由と説明している。IOCのルメ・マーケティング担当は「めまぐるしく変わる経済界で、マクドナルドはこれまでと違う優先順位でビジネスに集中することになったと理解している」とコメントした。
 しかし、来年2月に開かれる平昌冬季五輪については韓国の国内限定の協賛企業として残り、五輪公園内や選手村に店を出す。
 マクドナルドがIOCのスポンサーになったのは1976年にさかのぼる。
 TOPは1業種1社で協賛企業を募る形だが、IOCはすぐ代替の企業を探す予定はないという。
 TOPスポンサーは五輪マークを世界中で自社製品の宣伝に使える。マクドナルドが抜けた後の契約企業は12社で、日本からはパナソニック、ブリヂストン、トヨタ自動車の3社。(ロンドン=稲垣康介)

 

 http://www.asahi.com/articles/ASK6J6WGYK6JUTQP01R.html

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